Barcarolle Op.60

最も音色の美しいピアニストの一人 ダン・タイ・ソン その演奏に癒される人は多いのではないだろうか。 彼の繊細で情感のこもった『舟歌』を聴いていたら、初めて弾いてみたくなった。 あぁ、なんていい曲なんだろう・・・ この曲は長らく、ショパンの最期と重なっていて安易に近づけなかったが ようやく真正面から取り組める準備が、整ってきたような気がしてきた。 今はバラ1で手一杯だけれど、次…

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慰め

嫌なことがあって、苛立ちや腹立たしさを抑えようと努めるとき 私には「音楽がある」と思う。 そんな時によく聴くのは、ベートーヴェンの緩徐楽章だ。 きっと彼は忍耐強く、優しさに溢れた人だっただろう。 先日、高松のコンクールのファイナルで2名が弾いていた「皇帝」 その2楽章を聴くと、私はいつも夕暮れのローマを想う。 夕陽に照らされた宮殿のテラスに佇み 物思いに沈む皇帝の姿が浮かぶ。 …

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Beethoven Piano Sonata 17 "Tempest"

『テンペスト』というタイトルの由来は、弟子のシントラーがある時にこのソナタと 後の23番熱情ソナタについて尋ねた際に、べートーヴェンが 「シェイクスピアの『テンペスト』を読め!」 と言ったからだとか・・・ この第一楽章はかつて、ルクセンブルク音楽院の最後の試験で弾いた。 覚えているのは、普段から力んだまま弾いていたので、試験の舞台で緊張したら 手首が硬直し全く動かなくなってしまい、…

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Impromptu Op. 29

この曲はもう10年以上前に初めて弾いた、大好きな曲だ。 ジストニアになって、確か3,4年目の頃、当時のリハビリの先生に言った。 「この曲、以前は弾けたんですが、今は最初のフレーズから手が動かないんです・・・」 そして、ああしてこうして、と何とか弾くコツを教わった気はするが、よく憶えていない、 結局その時は弾けなかった・・・ 苦い思い出も重なる。 今またあらためて挑戦しているが、やは…

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