バッハの音

今日は毎月一度のピアノセミナーの最終回で、テーマはバッハの音だった。元々バッハの音はこういう音だろうというイメージはあったが、あらためて再確認して良かった。
それは、一音一音がはっきり話をする時のように、クリアに作られること。
(脱力だけではない、屈筋を利用した打鍵)
と同時に手首は柔軟に動き続けること。
その音は、中身がずっしり重いパンのようなもの、とも仰っていた。
外がパリパリで中がふわふわのフランスパンや、バターがしっかり織り込まれて、なお軽やかなクロワッサンとは違うのだと。
教会の残響の中では、響きが長く充満する=音は重なり合い、すっきりしないもの。
それから、スタッカートは存在しない、あるのはノンレガート。

ドイツ留学中バッハ研究家の先生から教わったという「音の作り方」は、不思議とショパンに相通じるものがあった。潤いがあり、音の尻尾が筆の穂先のように細くなるのだ。

「鍵盤から音を引き出す」「音の存在感」 そのことに真心を注がなければならない

そういえば前記事で触れた、リハビリでお世話になったY先生もドイツに留学されて、バッハを専門的に学ばれた。彼女の音はもう少し軽やかでチェンバロっぽいかもしれない。
いずれにせよ大事なのは、耳と心と体がシンクロすることか・・・。

そのほか注意点

・ピアノから体を離す効果について 鍵盤に近いところで重さをかけるのではない 
・前のめりになると音が響かない 離れて先端(指先)を操るには「慣れ」「経験」が必要
(多くのピアニスもやっているし真偽を疑いたくなるが、それは「やったことがない」だけ)
・齧り付きの集中力は体を固するだけ、全てが繋がっている事を、五感が受け入れる
・大きな音には、準備 打鍵面積を広く 重さも使って 鍵盤内でのスピード速く
・長い音は、聴き続けることが最重要
・内声や左手は先ず大きな音でしっかり練習してから、両手にする
・2、5指はしっかり指を動かさないと音を作れない
・バッハの音楽は「音」さえバッハであれば、どう弾いても良い
・鍵盤の芯を捉えて(サウンドスポット)掘る、圧をかけて撫でる
・その時指先が丸く、あるいは手繰り寄せるように動いて
 集めたエネルギーが第3関節へ集められる、関節が若干持ち上がるのが目安
(先のGorinさんの動画にもそのような実例があった)

上記を一音一音、すべてに行うのがバッハの音
また何かあれば加筆してゆこう